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日本で言う天然水とはミネラルウォーターの歴史

天然水の名前を冠した飲料や、天然水使用をセールスポイントにしたモノをよく見かけますが2011年3月現在、日本政府が定める〝天然水の基準〟というモノはありません。
したがって、売る側が商品に〝天然水〟とつければ、それは天然水を使った飲料だという事になります。
しかし、実際は何でもかんでも天然水と名付けた商品が出回っているわけでもなく、一般的には外国(主にヨーロッパ圏)でいう〝ミネラルウォーター〟を天然水として販売しているようです。
ご存知の方も多いと思いますが、ヨーロッパの自然水というのは、カルシウムやマグネシウムを多く含んだ、いわゆる〝硬水〟が多く、あまり飲用には適していません。
まぁ、飲んだら死ぬというわけではないのですが、胃腸の弱い方だと下痢を患ってしまう場合があります。
じゃあ、ヨーロッパの人は自然水を飲まずにどうやって生きてきたかのかといえば、ひとつは代用飲料で水分補給をしてきました。
ノンアルコール系であれば牛乳や紅茶で、アルコール飲料ならばビールやワインなど、産地に適した醸造酒を水代わりにしてきたわけで、フランスでワイン、ドイツでビールが発展したのは、良質な原料の生産に適した産地だという事と同時に水分補給源として酒が飲まれてきたわけです。
とはいえ、水を全然飲まないわけにもいきませんので、もうひとつの方法として人間がそのまま飲んでも大丈夫な泉の水を瓶詰めにして、
〝水を売る人〟
が現れ、それがミネラルウォーターとして、飲用水として定着しました。
日本のようにそこら中に人間が飲める泉や清涼な小川がある地域というのは、実は
〝世界的にも珍しい風土〟
なのです。

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